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第1回特集
東西名匠老舗の会ときもの
第2回特集
東西名匠老舗の会と婦人帽子
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東西名匠老舗の会とかばん
第4回特集
漆の不思議
第5回特集
戦後の婦人服とオリジナルプリント
第6回特集
東西名匠老舗の会と足袋
第7回特集 特別イベント
銀座百点特集
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東西名匠老舗の会と靴

日本における婦人帽子は明治以来のものです。帽子は洋服の一部とみなされ、正式の洋装には必ず帽子をつけるのが礼儀でした。当時(明治時代)は、婦人の洋装そのものが皇室を中心に、外交官、財閥夫人に限られていたことにも起因しているようです。ボリュームのある羽飾りがついた帽子が最高級に分類され、羽飾りのバリエーションも豊富でした。初めは、イギリス人、フランス人によって海外から持ち込まれたものがほとんどで、大正時代に入り国内で作られるようになっても、最初は、ミス・ウイスタンレー、ミセス・ボックスらの外国人の手によって作られていました。

大正時代に、日本人デザイナーの手による婦人帽子がはじまり大正時代後期は上流階級にまじって、一般の女性も帽子を愛用しはじめました。羽飾りは明治時代よりシンプルになっていました。

昭和に入り4年にドレスメーカー女学院(杉野芳子氏主宰)に日本初の制帽科が開設され、広く一般に帽子デザイナー・製作への道が開けました。皆様にとって昭和における帽子ブームといえば、やはり美智子妃殿下(当時)ご成婚時の「ミッチー・ブーム」ではないでしょうか。当時皇太子殿下とのご成婚が決まると、その際美智子様がかぶっておられた小型のボネットが大流行。白い訪問着が若い女性の間でいっせいに着られたり、テニスウエアやヘアバンドが大流行しました。

平成になり、バブルの頃は英国、フランスやイタリアからの高級インポート帽子が大変な人気でした。現在では、若い女性の間で帽子がブームであり、中でもキャスケット型の帽子が大変な人気です。そして若い男性もファッションの一部として帽子をかぶるようになり、時代の変化とともにフォーマルな帽子は少なくなりカジュアルな帽子が主流になりましたが、より多くの年代層でファッションアイテムとして愛用されています。
帽子の選び方には、いろいろな本においても紹介されておりますが、ここでは少し違った角度からご紹介いたします。
選び方のポイントを大きく分けて
○帽子が好きで普段から良くかぶる
○それ程よくかぶらないけど用途に応じて帽子をかぶりたい
(日焼け防止や御髪(おぐし)の関係など)
という2つの角度からご紹介いたします。

帽子が好きで普段から良くかぶる方

帽子がお好きな方は、ご自身のお好みの色、形が確立されていらっしゃる方が多いように見受けられます。かぶりなれていらっしゃる方はさすがに颯爽とかぶられ、私どもがお教えいただくことも大変多くございます。そのような方からのご相談の際には、ご相談内容にもよりますが、基本的にはその帽子の持つ特徴、デザイナーの背景などをしっかりとご説明させていただくことが中心です。今まで気に入って買っていたデザイナー、会社の帽子づくりに対する考え方などがわかりますと、更に一層愛着がわく事と思います。その上で、お好きな色、形、素材でデザイントレンドをさりげなく取り入れた物をお勧めいたします。多くの場合、既にお好きな、色、形、素材をわかっておいでになるので、私どもではその方が新たに挑戦するような色、形、素材は基本的には最初はお勧めいたしません。最終的にはその帽子が「好きか」「嫌いか」でおかぶりいただく機会が多くなるか少なくなると考えているからです。そのときは販売員に勧められて挑戦しようと思ってせっかくお買い求めいただいても、時間が経ち帰宅されるころには、やはりもう一つの方が良かった! こんな経験はございませんか?やはりよくかぶっていただくには気持ちの問題が大切です。買ってよかった、かぶってよかったとおもっていただくには、満足感が一番。気分的には無理をなさらずお気に召した帽子をお求め頂くのが一番です。

そんなによくかぶらないけど用途別に帽子をかぶりたい

(日焼け防止や御髪の関係など)

最近の帽子のニーズとしてUVケアや、丸めて鞄にしまえる などが増えてきました。さて本題の日焼け防止に関してですが、最近は機能性が高い帽子が増えてきました。帽子好きのお客様にはちょっと物足りないデザインが多いのですが、UVケアを目的に帽子をお求めになる方々が3月から5月にかけて急増いたします。最近では、帽子にUVケアと表示されている帽子を多く見かけますが、UVケアの定義が各社まちまちの場合が多く見られます。ただ、UVケアと表示されている帽子は紫外線遮蔽率が95%以上の商品が多いと考えられます(注:すべてのUVケア帽子が遮蔽率95%以上を達成しているわけではありません)。これは帽子の芯地にUVケア用の芯を使うことにより、その帽子自体の生地とあいまっておおむね95%近くの紫外線遮蔽率を達成できるからです。

さらにもう一つ。UVケアを目的とされる場合、ブリム(ツバ部分)の大きさにもご注意ください。一般的にはお顔全体を日射から防げるような大きさの帽子が有効ですが、その際も襟首もしっかり隠れる帽子をお選びください。また、ブリムが大きすぎると何かと不便とお思いの方は、ブリムの傾斜が比較的急でそれによってお顔を日射から防げる大きさの帽子をお選びください。

年齢を問わず、公園で、お散歩に、お買物などのお出かけの際などにお帽子をお使いいただくとUVケアに有効です。

年齢とともに御髪でお悩みの方も多くいらっしゃいます。そのような方々は、室内に入っても帽子を脱がなくて良いタイプをお求めになられます。室内に入っても脱がなくて良い帽子とは、一般的にブリムの大きくない帽子。目安としてはブリムがないタイプのお帽子や、ブリムがクルッと上にカールしているタイプのお帽子(しかも大きすぎない程度のブリム)がお勧めです。室内でも脱がないとなると、一日中かぶる機会が多くなりますので、軽い素材で作られた軽い帽子がお勧めです。室内でのご着用が中心ならシルク(絹)素材は肌触りがよく人気です。