ホーム
東京むらさき会 会の歴史 各店のご紹介 商品一覧 催事のご案内


第1回特集
東西名匠老舗の会ときもの
第2回特集
東西名匠老舗の会と婦人帽子
第3回特集
東西名匠老舗の会とかばん
第4回特集
漆の不思議
第5回特集
戦後の婦人服とオリジナルプリント
第6回特集
東西名匠老舗の会と足袋
第7回特集 特別イベント
銀座百点特集
第8回特集
東西名匠老舗の会と靴
=漆の不思議=  

「漆」はご存知の通り、“漆の木の樹液”を塗料として活用した品を指しますが、この“漆の樹液”には、皆様の知らない不思議が沢山含まれています。

我々との接点を振り返りますと、石器時代にまで遡ることができますが、
当時の利用方法は「 接着剤 」

“漆の不思議”の最大のポイントは、現在をもってしても“漆を超える接着剤は無い”と言われる、非常に強固な接着力にあります。
接着までに時間はかかりますが、耐水性・耐酸性・耐アルカリ性を有するため、信じられない時間を経ても劣化が最小限にとどまる特徴となります。
(古い遺跡から発掘された漆器が現存するのは、この力によるものです)

次の不思議は「 抗菌力 」
最近の研究で実証されつつあるのですが、この抗菌力も、他の抗菌剤を凌駕する効能を有しています。
お重箱やお弁当箱に古くから漆器が親しまれてきたのは、漆の美しさだけではなく、これらの力に“知らず知らず”のうちに気付いていたからなのではないでしょうか。

我々プロも“漆が乾く”と表現しますが、厳密に申し上げますと、漆は普通の化学塗料のように“乾く”わけではなく、漆の特殊な成分と空気中の水分が酵素反応を起こし“硬化”する化学反応となります。
この漆独特の成分が、最強の接着力と抗菌力を有すると思われていますが、特殊な成分ゆえに、まだまだ未知の領域が多いことも不思議の一つです。

漆はアジア全域で取れますので、アジアの広い地域で、それぞれ発達をしています。
日本では美術・工芸としての価値が見出され、他国にない広がりを見せましたが(JAPANという英語には漆器という意味が含まれているくらいです。ちなみに、CHINAには磁器の意味が含まれています。)、これらの“不思議な魅力”については、まだまだ勉強不足の面が否めません。

漆器を“美しい”という側面から認識をしてくださる方は多々いらっしゃいますが、“優れた機能”という側面は忘れられがちです。

我々も“美しさ”だけではない様々な漆の魅力を皆様にお伝えしながら、この“誇るべき工芸”を守っていければと考えております。
これを読まれた皆様に、少しでも新しい魅力がお伝えできれば幸いです。

株式会社 山田平安堂
代表取締役 山田健太

弊社HPも是非ご覧下さい
http://www.heiando.com