ホーム
東京むらさき会 会の歴史 各店のご紹介 商品一覧 催事のご案内


第1回特集
東西名匠老舗の会ときもの
第2回特集
東西名匠老舗の会と婦人帽子
第3回特集
東西名匠老舗の会とかばん
第4回特集
漆の不思議
第5回特集
戦後の婦人服とオリジナルプリント
第6回特集
東西名匠老舗の会と足袋
第7回特集 特別イベント
銀座百点特集
第8回特集
東西名匠老舗の会と靴

●足袋の歴史
あしぶくろ(足袋)と書いて「タビ」と読みますが、古代には、指股の割れていない下沓(シタグツ)と同じ形態でした。
現在の足袋のように指先が二分されるようになったのは、鎌倉時代とされています。また武家社会では足袋をはく時期を10月1日から2月20日までとし、しかも、50歳以上でなければ、たとえ病人であっても、許可なくして履くことができませんでした。
これを「足袋御免」と呼び江戸時代の文久二年(1862)まで厳しく守られました。

また江戸時代初期には皮の素材の足袋が主流でしたが、鎖国や、明暦の江戸大火以降、皮の高騰によりそれまで使われることのない木綿の生地で足袋がつくられるようになりました。皮の足袋より、廉価で衛生的にも優れている木綿の足袋は江戸の人々に広まったといわれています。そして、紐でむすぶ足袋から現在のようなこはぜでとめる足袋に代わってゆくのです。

●足袋の工程
足袋は主に三枚の形から作られます。
親指側、四つ足側、足底。
履く方の形に合わせて調整した生地を裁断いたします。こはぜを付け、端縫をし、甲前を縫い合わせます。その後つま付けをし、廻しの工程を経て仕上げられます。
ミリ単位の縫い合わせが履き心地を左右するといわれ、それぞれ繊細な気配りが必要な作業です。当店には

つま先は波が打ち寄せるように、縫いなさい。
ミシンの音が心地よく、縫いなさい。
縫い目は美しく、縫いなさい。

という先代よりの言い伝えがございます。
この言い伝えのように熟練された技術がこれまでの大野屋總本店を支えています。

●おしゃれは足元から
綿キャラコの足袋は一年中を通してご愛用いただけますが、日本の季節に合わせた素材の足袋をお履きいただくのもおしゃれです。たとえば暑い夏には麻の足袋、肌にふれる生地を麻にする裏麻の足袋や両面麻生地の両麻の足袋で涼しく。寒い冬には肌にふれる生地にネルを使用した足袋や、別珍の生地で作る足袋などがございます。他にも柄足袋でおしゃれを楽しむ方が増えてまいりました。

 

●当店の足袋
当店の足袋は足が細く小さくきれいに見えるように底を狭くとり、爪先から足首までをきりりと包み込むように作ります。言い伝えのようにつま先に波が打ち寄せるように縫ったヒダは、爪先をふっくらと丸くみせます。明治以降も新富座など数多くの劇場が現在の中央区内に設立され、現在も歌舞伎、芸能、舞踊界の人々が愛用されています。そして今日まで大野屋總本店をはじめ伝統的な工芸として受け継がれています。